ロシア、遠隔医療プラットフォームを構築

ロシアのIT企業チフロミョト(Tsifromed)とオンライン医療相談サービスのドクティス(Doctis)、ロシア直接投資ファンド(RDIF)が合弁で、全国統一の遠隔医療プラットフォームを構築する。新型コロナの流行拡大で、遠隔医療サービスの需要拡大に拍車がかかっているためだ。診療の一部を在宅でできるようにし、医療システムの負担軽減を図る。

ドクティスは新設の合弁会社に自社ITシステムの独占使用権を移管する。チフロミョトはプラットフォームを国の医療システムに適合させるためのノウハウを提供する。医療グループ、ママデティ(Mamadeti)のインフラを採用し、公的・民間医療保険の加入者にサービスを提供する。

ロステレコムのオシェエフスキ(Oseyevsky)会長は、「新型コロナ対策で遠隔医療相談の需要が急増している。新たなプラットフォームの構築で、医療システムの負担を軽減できる」とその意義を語る。

昨年のロシア遠隔医療市場規模は推定で15億ルーブル(1,890万米ドル)に上った。ロステックのナザロフ副最高経営責任者CEOは、パンデミックを受けて市場が飛躍的に拡大するとみている。

チフロミョトは国営ハイテク企業ロステックのロシア情報技術センターと、ロステレコムグループ傘下のRTラボの合弁会社だ。(1RUB=1.30JPY)

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