犬は犬でも…~チェコ

チェコ南部のチェスケー・ブディエヨヴィツェで、犬のぬいぐるみを「散歩」させていた男が警察のおとがめを受けた。新型コロナ対策で夜間の外出が禁止される中、例外事項の「ペットの散歩」を装って外に出たもようだ。テレビの撮影チームが警察のパトロールに同行していたおかげで、この一件はあっという間に世間に知れ渡った。

チェコでは現在、21時以降の夜間外出が禁止されている。犬の飼い主は「散歩」のために外に出られるが、誰もが犬を飼っているわけではない。そこで、ある男が考え付いたのが「ぬいぐるみをペットに見立てて散歩する」ことだった。

この男、ぬいぐるみを車輪のついた台の上に乗せ、ずれないようにベルトで留め、引っ張って中心街を歩いていた。しかし、人気のない町でゴロゴロ音を立てていれば、パトロール中の警察官が見過ごすわけがない。

尋問されても「ちょっと悪戯しただけ」と悪びれない。今回は警告だけで済んだが、この様子はテレビ局のホームページにビデオがアップされ、ソーシャルメディアであっという間に広まった。

「面白い」と思う人がいる一方、「無責任」と批判の声もある。また、イタリアやセルビアでも「同じことを考えた人がいる」という投稿もあった。ルーマニアでは春のロックダウン時に観賞魚をビニール袋に入れて「散歩」させていた人、猫をハンドバッグに入れて歩いていた人があったという。

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