上海エナジー、初の国外工場をハンガリーに設置

中国のバッテリー部品メーカー、上海エナジー(上海恩捷新材料科技:Semcorp)がハンガリー東部のデブレツェンに生産拠点を設ける。同国のシーヤールト外務貿易相が10日明らかにした。投資額655億フォリント(約1億8,000万ユーロ)のうち130億フォリントを政府が助成する。2023年初めに稼働し、440人を雇用する予定だ。同社が国外に工場を設けるのは初めて。

上海エナジーはリチウムイオン電池に使われるセパレータフィルムを手がける。新工場の生産能力は3億平方メートルで、現行能力(33億平方メートル)の9%に当たる。

立地はデブレツェン南工業団地で、敷地面積は19ヘクタール、工場面積は9万7,000平方メートル。2021年に着工の予定だ。

上海エナジーはLG化学、パナソニック、サムスンSDI、比亜迪股 有限公司(BYD)、SKイノベーションなどと取引がある。立地選定では、ハンガリーに顧客を含むバッテリー、自動車メーカーが多く進出していることが重要な判断材料となった。

同社はセパレータフィルムで世界トップとなる目標を掲げており、ハンガリー現地生産をその達成に向けた重要な足掛かりと位置付けている。(1HUF=0.35JPY)

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