ロシアのメール・ル、クラウドゲーム市場に参入

ロシアのインターネット大手メール・ル・グループ(MRG)がクラウドゲーム・サービス「マイ・ゲームズ(MY.GAMES)」のベータ版を公開した。来年の本格スタートに先立ち、ユーザーに試してもらう目的だ。マイ・ゲームズのストアから入手したゲームだけでなく、同様のサービスを提供するスチームやエピックゲームズなどで購入したゲームもプレイできるという。

ゲーム事業を担うマイ・ゲームズによると、サーバーセンターの配置から、試用段階で快適にプレイできるのはモスクワ、サンクトペテルブルクの各1,500~2,000キロ圏内となる。来年には国内のほとんどの地域でプレイできる環境を整えるほか、対応OSをウィンドウズのみからマックOS、アンドロイド、iOS、スマートTVにも広げる。将来的には自社の運営するソーシャルネットワーク「VKコム」を通じ、ネットブラウザでもプレイ可能になる。

クラウドゲーム・サービスはITプラットフォームを活用したオンデマンド型のゲーム・ストリーミング・サービスだ。端末の種類や性能を選ばずに高品質のゲームが楽しめる。

オランダの調査会社ニューズーによると、世界のクラウドゲーム市場は今年の5億8,500万米ドルから2023年までに8倍強の48億ドルに成長する見通し。ロシアでは昨年、初めてクラウドゲーム・サービスが提供されたばかり。

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