トルコのカルヨン、ソーラーパネル生産能力増強で中国企業と提携

トルコの複合企業カルヨン(Kalyon)ホールディングは10日、アンカラにあるソーラーモジュール工場の拡張で中国電子科技集団(CETC)と提携すると発表した。太陽電池・パネルの生産能力を現行の500メガワットの2倍に増強する。来年6月に新設ラインの稼働開始を予定する。

カルヨンは国内中部コンヤ県に発電能力1ギガワットの太陽光発電所を計画しているが、主要部品の多くを現地調達することが前提条件となっている。このためアンカラに4億ドルを投じて統合型ソーラーパネル工場を建設し、8月に開所した。研究開発(R&D)から電池セルやソーラーパネルの生産までを一カ所に統合した生産拠点はトルコのみならず欧州・中東でも初めてという。従業員数は1,400人で、工場拡張により2,100人に増員する計画だ。

カルヨンのジェマル・カリヨンジュ社長は生産能力増強の理由として、太陽光発電の国内の潜在的需要に加え、輸出需要も非常に大きいことを挙げた。