ロシアは独自開発の新型コロナワクチン「スプートニクV」を来年、10億本供給する計画だ。1人当たり2回接種が必要なため、出荷量は5億人分に当たる。輸出価格は1本あたり10米ドルを下回る見通し。これは、米ファイザー・独バイオテック連合のワクチンの15.5ユーロ(18ドル強)より安いが、英アストラゼネカ・オックスフォード大連合の2.5ユーロを上回る。
ワクチンの開発元である国立ガマレヤ研究所と、ロシア直接投資基金(RDIF)が24日発表したスプートニクVの有効性は、初回接種後28日(2回目の接種後7日)で91.4%、42日(2回目の接種後21日)で95%強。世界保健機関(WHO)が近く研究結果を鑑定する。
福祉基金はワクチンの凍結乾燥剤の生産を開始。摂氏2~8度で保存できるため、遠隔地や熱帯地域にも供給できるという。
ファイザー・バイオテック連合のワクチンの有効性は95%、米モデルナは94.5%、アストラゼネカ・オックスフォード大連合は70%。