ロシア政府は19日、次世代(5G)移動体通信技術の導入に向けたロードマップを採択した。国営ハイテク企業ロステックと通信大手ロステレコムが共同で策定したもので、国産設備を活用して2024年までに約500万人、30年までに5,000万人が5Gを利用できる基盤を整える。
ロードマップの実行に当たってはデジタル化省が指揮を執る。来年から整備を開始し、23年までに設備導入・5G網実用化を目指す。人口100万人以上の国内10都市でネットワークを構築する。
関係悪化で欧米諸国からの調達が難しいため、設備の国産化を進める。遅くとも23年には生産を開始する。
24年までの5G投資額は2,081億3,000万ルーブル(23億5,000万ユーロ)に上り、このうち288億5,600万ルーブルを政府が支出する。政府支出分にはロステックに対する助成金214億6,000万ルーブルが含まれる。
5G網への設備投資額は24年までに1,520億ルーブル、30年までに2,410億ルーブルに上る見通しだ。(1RUB=1.38JPY)