独システムハウスのラチオダータ、ルーマニア同業を買収

独システムハウス大手のラチオダータがルーマニア同業アクチェサ(Accesa)を買収した。業務プロセスをデジタル化するノウハウや、業界に特化したソリューションの開発力を強化するとともに、事業の国際化を図る。取引金額は明らかにされていない。ラチオダータは今後、400人を新規採用する方針だ。

ラチオダータは4年前に自らのデジタル化でアクチェサとの提携を開始。その実績を評価して今年、合弁会社ラチオダータ・アクチェサ・ルーマニア(RARo)を設立した。

買収後、アクチェサはRARoの傘下に入る。RARoが金融、医療など規制の厳しい業界の企業を、アクチェサはそれ以外の企業を担当する。アクチェサの社名・ブランド名は今後も維持する。

アクチェサは2004年の創業。クルジュ・ナポカ本社のほか、北西部のオラデア、スイスのチューリヒ、独ミュンヘンに拠点を置く。小売大手や消費財メーカー、自動車業界企業などと取引がある。従業員は700人。

ラチオダータは1972年の設立で北西部ミュンスターに本社を置く。国内14カ所で拠点を運営し、年商規模は約3億3,000万ユーロ。従業員数は1,300人を超える。

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