新型コロナの流行を機に、チェコの開発力を証明する事例が増えている。政府機関や民間企業、専門家組織、学術機関らが提携してこの夏実施した「危機克服技術コンテスト」には400件以上の応募があり、さまざまな解決策が提示された。
1位となったのは、DIANAバイオテクノロジー社の新型コロナウイルステストだ。比較的安く、結果が出るまでの時間を大幅に短縮できる。
2位はプラハ工科大学が開発した人工呼吸器「コロヴェント」で、米食品医薬品局(FDA)の承認を取得し、米国および中南米諸国への輸出の準備が整っている。
3位はLAM-Xが開発した殺菌ナノフィルタで、接触感染する病原体(ウイルス、バクテリアなど)を消滅させることができる。抗生物質と異なり多くの病原体で効果があり、耐性を生み出さない。
このほか、◇ヴァーチャル・ラボが仮想現実(VR)を活用した集中治療(IC)研修ソフトで、◇FreMEnが店舗や駅など特定の場所の混雑具合を予想する人工知能(AI)分析ツールで、◇カレイドが高齢者のリハビリテーションにVRを応用したバーチャル旅行アプリで入賞した。