米バーモント社、カザフで散水システムを生産

散水システムなどを手掛ける米国の農業関連プラントメーカー、バーモントはこのほど、カザフスタン政府および同国企業と投資協定を結んだ。バーモント子会社のバリーイリゲーションとカザフスタンの複合企業クスト・グループが同国で合弁企業を立ち上げ、散水・収穫管理製品の工場の建設や、デモンストレーション用の農場の設置などを行う。新工場における散水システム製品の生産数は年間1,000ケとなる見通し。

バリーイリゲーションによると、2018年のカザフスタンにおける水消費量の67%が灌漑向けだ。同社の散水システムを導入することで生産性の向上や水の散布量の大幅な削減を図れる。また、デモンストレーション用の農場を国内に広げることで、散水や水資源の有効利用、飼料生産、教育・研修などの分野における高度技術の移転が進むと期待されている。

カザフスタンのマミン首相は、同国では農業関連機器の生産が急速に伸びているほか、農業部門も順調に成長していると述べ、今後の協力拡大に期待を示した。

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