アマゾンがルーマニアに新拠点、ソフト開発など展開

ネット通販大手の米アマゾンは9日、ルーマニアでセキュリティ機器やソフトウエア関連事業の新拠点を複数開設する計画を明らかにした。西部のティミショアラと北東部のヤシに新オフィスを設置し、世界全体に向けたサービスを提供する。年末までに500人を雇用する予定だ。

ティミショアラの新拠点では家庭用セキュリティ機器と関連サービスを手がける。面積は340平方メートル。4~6月期の開設を予定する。

ヤシでは年末までに面積5,500平方メートルのオフィスを開設し、リテール業務の支援を行う。2023年には1万8,000平方メートルの広さを持つ同市内のパラス・キャンパスに拠点を移して人員を集約。リテール業務支援に加え、顧客行動分析、セキュリティ、コンプライアンス技術、アマゾン・ウェブ・サービシーズ(AWS)のコンテントツールに関連する業務を行う。いずれの拠点でもエンジニア職を中心に従業員を採用する予定。

アマゾンは2005年にルーマニアに事業所を設置した。現在の国内従業員数は2,500人。アマゾンと関連会社AWSのブカレスト拠点では、エンジニアリング、技術開発、音声アシスタント「アレクサ」向けの言語技術開発及び製品テストなどが行われている。これまでの投資額は1億ユーロ以上。

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