トルコのアセルサン、軍用小型ドローンの試験飛行に成功

トルコの防衛用電子装備最大手アセルサン(Aselsan)がこのほど、小型無人飛行機(ドローン)「Saka」の試験飛行に成功した。初の国産小型ドローンとして年内に重量500グラム未満の複数のタイプを市場導入する計画だ。同社のプロジェクトマネージャー、コティル氏が現地アナドル通信に明らかにした。

「Saka」は探索・監視用途を目的に開発された。洞窟などの閉鎖された空間で特に効果的で、狭い領域の映像を伝送するのに適している。今回の試験は重量が約600グラムの3軸ジンバルタイプで行った。コティル氏によると、顧客ニーズに応じて調整できる飛行制御装置をはじめ、地上制御基地のソフトインフラ、デジタル攻撃の脅威に耐えるデータリンクシステムなどで他社を凌ぐ製品となることを目指す。

アセルサンは1975年、トルコ軍財団(TSKGV)の事業会社として設立された。同財団が株式シェア74,2%を保有し、残りは市場公開されている。現在、通信、情報技術、レーダー、電子備品、電子光学機器、無人装置、ミサイルなど軍関係の電子機器を開発、製造している。

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