シュコダ自動車が大幅減産、半導体不足で

●18日から2週間にわたり製造ライン1本のみを稼働させる

●チェコの自動車生産台数は今年、少なくとも25万台減の見通し

フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車が18日から生産規模を大幅に縮小した。半導体部品の不足が理由だ。2週間にわたり製造ライン1本のみを稼働し、途中まで生産した自動車1万台を完成させる。

シュコダ自はこれまでも「主要部品の不足」を理由に生産を抑制してきた。今月7日には、18日から年末まで「生産の大幅縮小あるいは停止」を迫られる可能性を指摘していた。

独業界誌『アウトモビールヴォッヘ』の17日付報道によると、シュコダ労組のヤロスラフ・ポフシーク(Povsik)代表は今年の生産台数が前年比で25万台減ると見込んでいる。これは前年実績の20%強に匹敵する。

チェコ自動車工業会も17日、国内生産台数が今年、少なくとも25万台減少するという見通しを明らかにした。販売高にして1,000億コルナ(約79億ユーロ)に相当するという。

自動車業界はチェコ経済の大黒柱で、18万人を雇用し、工業生産高の約4分の1を占める。(1CZK=5.22JPY)

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