トルコ、戦車向けエンジンを韓国から調達

●韓国斗山およびS&Tダイナミクスと購入の予備契約

●新型戦車「アルタイ」の生産台数は1,000台

トルコ政府はこのほど、開発中の新型戦車「アルタイ」に韓国製エンジンを導入することで合意した。これに先立ち、トルコの戦車メーカーBMCが韓国の斗山グループおよびS&Tダイナミクスとの間で、エンジンと駆動系統の購入について予備契約を交わした。同プロジェクトは第1期に250台を生産し、2期目に改良型を生産するもので、生産台数は計1,000台とされている。

プロジェクトに参加するトルコの国防産業庁(SSB)は2018年、BMCとの間で従来の「オトカル」に代わる戦車を250台調達することで合意していた。2019年には、政府が斗山グループとS&Tダイナミクスとの間で交渉を行っていると報じられていた。

アルタイ・プロジェクトは2007年に開始されたが、エンジンや駆動系統といった主要部品の確保に大幅な遅れが出ていた。政府はドイツ企業のMTU及びRENKと交渉を開始したが、同国がトルコのシリア内戦への介入を理由として武器の禁輸措置を導入したため頓挫していた。またフランスの軍需企業との交渉も期待されていたが、トルコの関与するキプロスをめぐる政治的な軋轢のため実現しなかった。

「アルタイ」は戦車砲の「ラインメタル 120mm L44」を搭載するほか、0.5インチ重機関銃及び7.62ミリ中機関銃を搭載している。

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