中国EVメーカーの蔚来汽車、ポーランドに欧州工場設置か

●SNSの求人広告でマゾフシェ県の「欧州工場長」を募集

●同社は来年、ドイツなど欧州5カ国以上に進出する計画

中国の電動車(EV)メーカー、上海蔚来汽車(ニーオ、Nio)がポーランドに欧州工場を設けるもようだ。ソーシャルメディアにおける求人広告で判明した。ただ、具体的な立地や投資規模、年産能力、着工・稼働時期などの詳細は明らかになっていない。

ビジネス向け交流サイト(SNS)「リンクトイン」に掲載されたニーオの求人広告によると、募集しているのはワルシャワを県都とするマゾフシェ県の「欧州工場長」だ。任務として◇欧州工場の整備◇事業プロセス、品質管理、サプライヤー網、物流などを含む従業員チームの組織・育成◇欧州工場の年間計画策定に向けたグループ・コミュニケーション網の構築――などを挙げている。応募はすでに締め切られている。

ニーオはこの秋からノルウェーで完全電動SUV「ES8」を販売しているが、生産は中国で行っている。来年にはドイツなど欧州5カ国以上に進出する計画だ。李斌・最高経営責任者(CEO)は先月10日の四半期決算発表会で、売上高の国外比率で50%を目指す姿勢を示している。戦略提携を通じた国外進出計画も進めており、先月25日には石油メジャーのシェルとの提携を発表した。

なお、香港の『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』によると、理想汽車(リ・オート)も国外展開に向けて欧州工場設置を計画しているもようだ。

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