●10月の試験導入の成功結果を受けたもの
●来年6月にはEVバッテリー運送用のセミトレーラーを導入
独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社、シュコダ自動車は11月29日、ムラダー・ボレスラフ本社工場で、工場内運送用に電動(EV)トラックを導入すると発表した。生産・輸送部門のサステナビリティ(持続可能な事業体制)実現に向けた「グリーンフューチャー」戦略の一環だ。
同社は10月初めにEVセミトレーラー2台を試験導入。結果が良好なことから、来年5月までに従来のディーゼル車と完全に置き換える。これにより、二酸化炭素(CO2)の年間排出量を60トン減らす。
来年6月には次の段階として、車長の短い特製セミトレーラーを導入する。EVバッテリー運送用で、自動積み下ろし装置を装備する。
EVトラックの航続距離は80キロメートルで、フル充電には4時間半かかる。走行100キロ当たりの消費電力は約200キロワット時(kWh)だ。
シュコダ自はムラダー・ボレスラフ工場の近くに拠点を持つサプライヤーに対してもEVトラックの導入を奨励する方針。中期的に地域運送でゼロ・エミッションを実現したい意向だ。