鹿島、ポーランドの再生エネ開発企業を買収

●再生エネ事業のノウハウを蓄積し、新たな収益源に育てる狙い

●同国での企業買収はこれが2件目

鹿島建設は11月29日、ポーランドで再生可能エネルギーの発電施設の開発事業に参画すると発表した。欧州事業を統括するカジマ・ヨーロッパ(KE)を通じ、同国の再生エネ開発企業パドレス(PAD-RES)の株式70%を取得する。ポーランドでの企業買収は、2019年に学生寮を開発運営するスチューデントデポ社を取得したのに次いで2件目となる。

ポーランドは発電の約7割を石炭火力に依存しており、政府は2030年までにエネルギー消費量に占める再生エネの割合を最低23%まで高める目標を掲げている。KEは成長が見込まれる同国の再生エネ事業において、パドレス社を通じて風力・太陽光発電施設の設置までを行い、その後施設を電力会社や投資ファンドに売却していく方針だ。

KEは再生エネ事業の川上分野での取り組みを通じてノウハウを蓄積し、新たな収益源の獲得と構築を目指す。

上部へスクロール