トルコ・UAE首脳会談、経済協力で基本合意書に調印

●ムハンマド皇太子のトルコ訪問は9年ぶり

●トルコは欧州との関係冷却などを受けUAEとの関係を修復

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のムハンマド皇太子は11月24日、アンカラを公式訪問した。これを機にUAEとトルコの間で交易、エネルギー、環境、対トルコ直接投資などに関する一連の基本合意書が調印された。政府系ファンドのアブダビ開発ホールディング(ADQ)は、トルコへの投資に向けて100億米ドルの投資基金を設定するという。

ムハンマド皇太子がトルコを訪問したのは2012年以来9年ぶり。2011年の民主化運動「アラブの春」以来、両国は中東地域における影響力をめぐって対立してきた。しかし、トルコは欧州との関係冷却や経済の悪化などを受けて、UAEとの関係修復に動いた形だ。エジプトやサウジアラビアにも関係改善を働きかけているが、これまでのところ成果が出ていない。

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