●来年に最大200万トンを販売する内容
●プーチン大統領のインド公式訪問を機に締結
ロシアの国営石油会社ロスネフチは6日、インド国営製油会社のインディアン・オイル(IOC)と原油供給契約を結んだと発表した。来年に最大200万トンを販売する内容で、イゴル・セチン社長は「長年にわたる両社の提携が戦略的な性格を持つことの証明」とコメントし、今後の提携拡大に期待を示した。
IOCはここ数年、同様の契約を通じてロスネフチから原油を調達している。また、東部オリッサ州にあるパラディップ製油所(処理能力:30万バレル/日)に、ナフサとエタンの双方を原料として利用できる分解(クラッキング)設備を設置する計画では、ロシア石油化学企業シブールと提携して事業化調査を進めたい意向だ。さらに、ガスプロムネフチと技術提携する可能性も模索している。
今回の契約は、プーチン大統領のインド公式訪問を機に締結された。他にも(1)インドでカラシニコフの自動小銃「AK-203」を60万丁以上、合弁生産(インド軍による調達規模:5億8,700万ユーロ)(2)インドの鉄鋼生産業界にロシアが石炭を安定供給――など20件を超える合意が結ばれた。(1)との関連で、プーチン大統領とモディ首相は防衛分野における両国の提携を強化する姿勢を改めて確認した。
両国は2025年までに年間貿易高を300億米ドルへ拡大する目標を掲げている。