露のコロナワクチン「スプートニクV」、ベトナムで生産へ

●投資額は6,000万ドルから7,000万ドル

●ベトナムでは同ワクチンを含む8つの外国産ワクチンが接種可能

ロシア商工会議所は11月30日、同国産の新型コロナウイルス用ワクチン「スプートニクV」をベトナムで生産することで合意したと発表した。現地生産に向けた投資額は6,000万~7,000万ドル。12月初めの契約後、来年年頭から技術供与などを行い、2023年1~3月期から生産を開始する。年産量は4,000万回分以上となる見通し。生産されたワクチンは主にベトナム保健省が購入する。

ベトナム側の参加企業は同国最大の複合企業T&Tグループ。同社がロシアの投資機関システマ傘下のビンノファームグループ、ベトナムで工業団地や港湾インフラを整備・運営するロシア系のディープCロシア(Deep C Russia)と合弁会社を設立する。新会社はベトナム北部のクアンニン省に拠点を置く予定。技術移転はロシアの国家ファンド、ロシア直接投資基金(RDIF)が担当する。

ベトナム保健省は今年3月23日にスプートニクVを認可した。同国では現在8つの外国産ワクチンが接種可能となっている。

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