セルビアがAI開発のプラットフォーム整備、米国製スパコンを導入

●プラットフォームは産学の各分野の活用を想定

●導入したスパコンは米エヌビディア製

セルビア政府は6日、同国中部のクラグイェバツに人工知能(AI)に関する研究を行う「国立データセンター」を開設した。米国製のスーパーコンピューター(スパコン)を備えた同センターへの投資額は3,000万ユーロ。政府は同センターを産学の各分野が利用できるプラットフォームとして活用し、AIの開発を促進していく計画だ。

データセンターは1万4,000平方メートルの面積を持つ。導入した米半導体大手エヌビディア製のスパコンの価格は200万ユーロに上る。

政府によると、同センターを通してまずは医療機関が持つすべての医療情報にアクセスできるようになる。政府は既に大学、研究機関及びテクノロジーパークとの間で同センターが提供するデータベースへのアクセスに関する契約を結んでおり、スタートアップ企業なども利用できるようになっている。

政府のミハイロ・ジョバノビッチIT局長は、「スパコンの導入で我が国はデジタル化の革命的な一歩を踏み出した」と述べた。

政府は2019年に、25年までのAI開発の目的と手段を定義した「AI開発戦略」を発表している。

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