オルレンとシントスが合弁、小型原子炉の販売で

●GE日立のSMRなどを国内外で販売する計画

●モジュール炉事業を通じて脱炭素化と国内経済成長に貢献

ポーランドの国営石油会社PKNオルレンは7日、小型・超小型モジュール炉(SMR/MMR)の商業化に向けて、国内化学企業シントスのエネルギー子会社シントス・グリーンエナジーと合弁契約を結んだと発表した。年内に競争当局へ承認を申請する。

両社は折半出資の合弁会社「オルレン・シントス・グリーンエナジー」を設立し、シントスが国内独占販売権を有するGE日立ニュークリアエナジーのSMR「BWRX-300」や、他のSMR、MMRを国内外で販売する。国外ではオルレンが進出済みの市場をまず視野に入れる。

オルレンは脱炭素化に向け、生産に必要な電力をまかなう自家用モジュール炉の設置を計画する。また、地方自治体や他企業にもサービスを提供することで国全体の二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献できるとみている。さらに、モジュール炉の製造・設置関連のサプライチェーンに国内企業が多く加わることで、ポーランドの経済成長を押し上げる効果も見込めると考えている。

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