●あとは同国と加盟国間の国境検査撤廃を残すのみ
●経済の観光比重の高い同国は訪問客の増加に期待
クロアチアがシェンゲン協定加盟に向けて大きく前進した。欧州閣僚理事会は9日、加盟条件がすべて満たされているという見解で一致。加盟に向けた手続きは、クロアチアと加盟国間の国境検査撤廃を残すのみとなった。
シェンゲン協定は締結国間における人の移動の自由を保証するもので、欧州連合(EU)加盟22カ国とアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスの全26カ国が加盟する。クロアチア経済は観光の比重が高い。国境検査の撤廃が訪問客の増加に働くと期待されている。
クロアチアは2013年にEUに加盟。シェンゲン協定加盟のほか、ユーロ導入も目指している。シェンゲン協定については2019年10月に欧州委員会が加盟を勧告していた。