●エンテン社は微気候の監視データを農業に活かす
●ホルデ・アグリはアグリテック企業への投資を進める方針
ルーマニアの農業事業体ホルデ・アグリ・インベスト(Holde Agri Invest)はこのほど、同国のアグリテック企業で、農業生産に関するデータを活用したアプリケーションやシステムを開発するエンテン・システムズ(Enten Systems)の少数株式を取得した。ホルデ・アグリの有価証券報告書によると、取引額は37万レイ(7万4,800ユーロ)。株式の保有割合は明らかになっていない。
ホルデ・アグリは今年中に農業技術関連スタートアップ2社に100万レイを投資することを予定していた。
エンテン・システムズは2013年の設立。専用の装置を通じ、ごく狭い地域の気象現象である微気候(ミクロクリマ)を常時監視して農業に関連するデータを収集し、農業従事者に対し作物の状態や潜在的なリスクに関する重要なデータを提供している。
ホルデ・アグリはルーマニア南部のロシオリ及びフルムサニ、北部のビデレの3カ所に主要農場を持ち、合計で約1万ヘクタールを管理している。同社は2023年までに現在1万トン規模のサイロを3万トンまで拡大する予定だ。
同社はまた今年7月に増資を行い、10月にカララシ県にある農場を200万レイで購入している。(RON=26.07JPY)