シュコダ自が3Dプリンターを積極活用、刷新的な取り組みとして表彰

●I4.0の刷新的な事業としてチェコ工業・交通連盟から表彰

●本社工場では10台の3Dプリンターで「3Dファーム」を構成

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車が3Dプリンターを積極的に活用している。スペアパーツや金型の製造に3Dプリンターを活用することは同社のデジタル化戦略に沿ったもので、製造工程と物流業務の柔軟性と効率性の向上に貢献している。13日にはこの取り組みがインダストリー4.0(I4.0)に関わる国内で最も刷新的なプロジェクトのひとつとして、チェコ工業・交通連盟から表彰された。

シュコダによると、3Dプリンターの採用により、部品や金型を従来に比べ迅速かつ効率的に低コストで製造できる。現在、50台の3Dプリンターを作業に応じてネットワーク化し、複数の3Dプリンターを集中運用する「3Dファーム」として活用している。ムラダー・ボレスラフ本社工場の車体製造部門では10台を投入し最大の3Dファームを構成している。

必要な金型を柔軟に製造し、迅速に修正が可能な3Dプリント製造技術で、金型やスペアパーツの納期を大幅に短縮でき、在庫管理も必要なくなる。前回製造時のデータを使い、必要な時にすぐ追加製造できるのも大きな利点として挙げている。

上部へスクロール