チェコ電力CEZ、独RWEの太陽光発電開発運営企業を買収

●CEZはドイツ市場の強化を狙う

●買収の対象事業の太陽光設置容量は累計400ギガワット超

チェコ電力大手で国営のCEZは17日、再生可能エネルギー大手の独RWEリニューアブルズから、欧州・イスラエルにおける太陽光発電設備の開発・運営サービス事業を買収したと発表した。「気候中立」関連事業の全般をカバーする戦略の一環で、今回の取引では特にドイツ市場の強化を狙う。買収価格は明らかにされていない。

具体的な取引の対象となるのは、RWEリニューアブルズ子会社ベレクトリック・ソーラー・アンド・バッテリーの発電設備事業で、エネルギー貯蔵技術事業は含まれない。ドイツ、フランス、英国、イタリア、イスラエルに拠点を構え、これまでに手がけた太陽光発電プロジェクトは400件強、設置容量は累計400ギガワットを超えるという。サービスを提供する発電所の合計出力は2.2ギガワットに上る。オランダに本拠があるCEZの建築設備子会社エレヴィオンに統合する。

CEZはグループ戦略として、国内および周辺地域への集中と、石炭からの離脱を掲げる。

「気候中立」は二酸化炭素(CO2)やメタンガスなど、温暖化ガスの排出量を事業全体で差し引きゼロにすることを意味する。

上部へスクロール