●タシケント工場の生産能力を引き上げ、研究開発設備も強化
●同国は今後5年間で医薬品市場が大きく成長する予測
欧州復興開発銀行(EBRD)は20日、ウズベキスタンの製薬会社ニカ・ファーム(Nika Pharm)に対し、500万米ドルを融資すると発表した。医薬品の国内生産を支援し、需要の75%を輸入に頼る現状を改善する狙い。
ニカ・ファームは2006年に創業した国内2位の製薬会社だ。感冒薬、消化器・泌尿器疾患薬、小児用医薬品を手がける。EBRDからの融資を活用し、タシケント工場の生産能力を引き上げるほか、研究開発設備も強化する。2023年までにフェルガナ、テルメズ、ウルゲンチに倉庫を建設し、人口の半分が住む遠隔地への医薬品供給体制を改善する。
ウズベキスタンは中央アジアのなかで人口が最も多い国だ。今後5年間で医薬品市場が大きく成長すると予測されており、ニカ・ファームも製品の幅を増やして事業拡大に取り組む。