●制裁対象国同士が提携して制裁をかいくぐる形に
●イラン側は大きなチャンスと捉えている
ロシアの大手自動車メーカーが、イランからの部品調達を模索しているようだ。イラン自動車部品製造業者協会(IAMPA)のホセイン・バハレーニ理事によると、すでに打診が来ており、対応を検討しているところという。イランも2018年以来、米国の制裁下にあり、提携が実現すれば、制裁対象国が提携して制裁をかいくぐる形となる。
イラン国営IRNA通信が伝えたところによると、ロシア企業の名前は明らかにされていない。照会を受けている部品には、◇ブレーキブースター◇ABSシステム◇ABSセンサ◇シートベルト◇エアバッグ◇空調◇酸素センサ◇サーモスタット◇ウィンドウ開閉システム――が含まれる。
イランメーカーはすでに、エンジン冷却システムやサスペンジョン、鋳造部品などをロシアに供給している。バハレーニ理事は、ロシア企業との提携を大きなチャンスと捉えている。