ポーランド化学大手シントスとGE日立、SMR販売の合弁設立

●ワルシャワにGEHと共同で特定目的会社を設立

●ポーランドではSMR導入に向けた動きが盛ん

ポーランドの化学大手シントスのエネルギー子会社シントス・グリーン・エナジーが、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所の原子力合弁会社、GE日立ニュークリアエナジー(GEH)と合弁事業を開始する。シントスが競争当局に対し1日に提出した書類から明らかになったもので、ワルシャワにGEHと共同で特定目的会社を設立し、小型モジュール炉(SMR)の販売を行う。

シントスとGEHは2019年8月、GEHのSMR「BWRX-300型炉」を導入予定の原子力発電所の建設に関する実現可能性調査の実施で合意していた。20年8月にはシントス・グリーン・エナジーがGEHと同型炉の開発と建設に関する戦略提携を結んでいる。

シントスは昨年末に国営石油会社PKNオルレンと投資協定を結び、原子力技術の開発と原子炉導入のための特定目的会社の設立を計画している。

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