米国EVメーカー、空気から飲み水を作るイスラエルの技術を採用

●ウォータージェンの製品は乾燥地帯や被災地での使用を想定

●採用されるシステムは1日最大5リットルの飲料水が得られる

米国の電動車(EV)メーカー、マレン・オートモーティブが、空気から飲み水を作る技術を手がけるイスラエルのウォータージェン(Watergen)と提携する。自社の開発するトランスポーターに「飲料水製造装置」を標準装備する意向だ。

ウォータージェンは2009年の創業。乾燥地帯や被災地などで使うことを想定し、空気に含まれる水分から飲料水を作るシステムを開発した。水はフィルターを通して浄化し、紫外線(UV)ランプで消毒する。

当初は大型機械を扱ってきたが、その後、オフィスなどに設置されるウォーターディスペンサーや、車載システムに製品レンジを広げている。マレンが採用するシステムは1日最大で5リットル、飲料水が得られる。冷水だけでなくお湯も出るため、手軽にお茶を入れることもできるという。

マレンでは、商用車だけでなく、レクリエーション用途のモデルにも装備する方針。来年にも試験を開始する予定だ。

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