中国リンロンタイヤ、セルビア工場で生産開始

●総投資額は8億6,300万ユーロ、セルビア北部では過去最大規模

●ズレニャニン工場のタイヤ生産能力は年間1,362万本

中国のタイヤ大手、山東玲瓏(リンロンタイヤ)がこのほど、セルビア北部のズレニャニン工場で生産を開始した。新工場は同社の欧州市場戦略上の重要な生産拠点となる。工場建設プロジェクトは2019年に着工し、今年6月に加硫装置を設置して試運転を行った。プロジェクトは3段階で実行され、25年に完工の予定。

ズレニャニン工場の総投資額は8億6,300万ユーロで、セルビア北部では過去最大規模の投資プロジェクトとなる。年間1,362万本の生産能力を整備する。内訳は乗用車用1,200万本、トラック・バス用160万本、トラクターなどのオフロード車用2万本となる。

リンロンタイヤは、セルビア工場を先進的な製造装置と産業用クラウド能力を備える世界レベルのスマートファクトリーと位置付ける。ビッグデータ、人工知能(AI)、ブロックチェーン、次世代移動通信システム(5G)などを導入し、設計、生産、管理、物流、マーケティングなどを統合する計画だ。

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