エストニア発の金属加工発注プラットフォーム、米国事業を拡大

●金属加工業者と顧客をつなぐサービスを展開

●CADデータをアップロードするだけで価格を提示

金属加工業務を仲介するエストニア発のプラットフォーム「フラクトリー(Fractory)」が米国事業の拡大を続けている。シカゴを拠点に昨年、まずは中西部を対象にサービスを始めたが、今月からはエリアを全国に拡大した。イリノイ州および周辺州での営業に強い手ごたえを得ているという。

フラクトリーは2017年にエストニアで創業したが、現在は英マンチェスターに本社を置く。製造プロセスをシンプルにし、デジタル化する独自技術を開発し、CADデータをアップロードするだけで価格が出るようにした。

登録業者のデータを参照してサプライチェーン全体を無駄なく構築するため、価格低下、リードタイム短縮、品質改善につながるという。なるべく顧客の近くで生産するようにし、環境負荷を減らすことにも貢献する。これまでのところ、レーザー・プラズマ・ウォータージェット切断、フレーム・パイプ切断、CNC加工、曲げ加工、溶接、表面加工などの業務を仲介している。

フラクトリーは北欧とバルト三国で確かな地歩を築き、英国事業も成長を続けている。米国では2年以内に顧客数を8倍に増やす目標だ。

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