●JBICとMUFGからなる銀行団がプロジェクトファイナンスを行う
●商船三井はカルパワーシップと19年から提携
商船三井(MOL)は18日、トルコの発電船大手カルパワーシップ(Karpowership)と共同で手掛けるセネガルの浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)事業に対し、国際協力銀行(JBIC)と三菱UFJ銀行(MUFG)からなる銀行団がプロジェクトファイナンスを行うと発表した。共同出資のFSRU事業会社セネガルLNGTカンパニー・リミテッドを通じて総額約7,100万米ドルを限度とする融資契約を締結した。
MOLとカルパワーシップは統一ブランド「カルエムオーエル(KARMOL)」で液化天然ガス(LNG)発電船事業を推進している。セネガルでは首都ダカール沖のFSRUで再ガス化したLNGを発電船に供給し、同国の電力需要の約15%に当たる220メガワット(MW)を供給している。今回の融資契約は成長地域に安定した電力を供給する同ブランドの方針に沿ったもの。
カルパワーシップはトルコの複合企業カラデニズ・ホールディングの中核企業で、2007年から発電船を建造している。商船三井とは2019年から提携関係にある。