●100万世帯分に相当する発電能力500MWの発電船1隻を投入
●ルーマニア、モルドバ経由で送電する計画
トルコの発電船大手カルパワーシップ(Karpowership)は1月26日、ウクライナ国営エネルギー企業のECUと電力供給で協力することで合意した。ロシアの攻撃により電力不足が続く同国を支援する目的。100万世帯以上の需要を賄える発電能力500メガワット(MW)の発電船1隻を投入する。
ウクライナ領に近いルーマニア沖の黒海に係留し、送電線を経由してウクライナの送電網に接続する計画。カルパワーシップとECUは今後、ルーマニアおよびモルドバ当局と協力して実行可能性を評価する。
カルパワーシップのゼイネプ・ハレジ最高商務責任者(CCO)は、「発電船は国の電力不足に対する迅速で柔軟性の高いソリューションだ。ウクライナに必要なエネルギーを早期に届けられるよう準備はできている」と述べた。同社は36隻の発電船を持ち、総発電容量は6ギガワットに上る。