イランの自動車大手、ロシアから4万5,000台を受注

●サイパーとBMグループの取引規模は4億5,000万米ドル

●シャーヒン、クウィーク、サイナーの3モデルを輸出

イラン2位の自動車メーカー、サイパー(SAIPA)はこのほど、ロシアのBMグループから自動車4万5,000台を受注した。取引規模は4億5,000万米ドル。イラン暦の来年(2023年春分~24年春分)に納入する。

イランは、ロシアのウクライナ侵攻で欧州や日本のメーカーが撤退したロシア市場へ切り込む意欲を示してきた。ただ、ロシア市場にはイラン車と同じ価格帯の製品を販売する地元大手のアフトワズ(「ラーダ」)や中国メーカーがおり、競争は激しい。また、イラン車が寒さの厳しいロシアの気候に耐えられるかは未知数だ。

サイパーは大型セダンの「シャーヒン(Shahin)」と小型セダンの「サイナー(Saina)」、小型ハッチバック「クウィーク(Quik)」の3モデルをロシアへ輸出する。同社は昨年8月にアフトワズからのエンジン調達を決めている。

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