ボルボ・バスがポーランド工場を閉鎖、欧州でのバス製造停止に伴い

●ボルボ・バスは欧州でのバス生産を完全に停止し、シャシ事業に移行

●ブロツワフ工場は来年1-3月期をめどに閉鎖

スウェーデン商用車大手ボルボ・グループのバス部門、ボルボ・バスは16日、ポーランド南西部ブロツワフのバス工場を閉鎖すると発表した。苦戦が続く同部門の再編の一環。今後は欧州でのバスの生産を完全に止め、シャシの生産に注力する。

ボルボ・バスのアンナ・ウェスターバーグ社長は「当社の欧州事業は何年もの間赤字だった」と指摘。「すでに多くの市場で成功しているシャシ事業によって収益性を改善し、長期的な競争力を確保する」と述べた。

ブロツワフ工場は2024年1-3月期(第1四半期)をめどに閉鎖し、スウェーデンのバルガス・ホールディングに所有を移す。バス生産の停止により、ブロツワフ工場の1,500人を含む約1,600人が影響を受ける。同工場では電気バスも生産している。

ボルボ・バスは2021年、電気バス用のシャシ「BZL Electric」を導入した。1階建てと2階建ての両方に対応しており、コーチビルダー向けに複数のオプションを用意する。

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