●第一弾モデルのミドルクラスSUV「T10X」は10月下旬に納車予定
●TOGGは30年までに計5モデルを順次投入
トルコの国民電動車(EV)メーカーTOGGは14日、同社初のモデルとなるミドルクラスSUV「T10X」の販売価格を明らかにした。同SUVの第一弾として投入する後輪駆動モデルを95万3,000トルコリラ~121万5,000トルコリラ(約4万6,800ユーロ~5万9,700ユーロ)で発売する。16日から27日にかけて予約注文を受け付ける。納車は10月下旬になる予定。
T10Xの後輪駆動モデルは最高出力160キロワット(kW)の電気モーターを搭載し、最大トルクは350Nm、0~100km/hの加速性能は7.4秒。航続距離はバッテリーのサイズに応じ、314キロまたは523キロ(WLTPサイクル)に上る。電池残量20%から80%への充電時間は出力180キロワット(kW)の直流(DC)充電で28分となっている。
時期は未定だが4輪駆動モデルも追加投入する。こちらはモーターを2基搭載し、最高出力320kW、最大トルク700Nmを引き出す。0~100km/hの加速性能は4.8秒。
T10Xは昨年10月、同国南部ブルサにあるゲムリク工場で量産を開始した。同工場の年産能力は現在約10万台で、フル稼働時には17万5,000台に達する。T10Xに続き、2030年までにミドルクラスセダン、ミドルクラスハッチバック、小型SUV、ミニバンを順次、投入する。
トルコでは今月3日、中国から輸入されるバッテリー型電動車(BEV)の関税率が40ポイント引き上げられた。その数日前には中国のEV大手BYDが同国市場参入を発表していた。(1TRY=7.06JPY)