●車の制動状態に応じた内容をアニメーション表示する
●同社は自走式信号ロボット「IPA2X」の開発にも参加
チェコのシュコダ自動車は歩行者にLEDパネルで警告表示ができるフロントグリルを開発している。歩行者が道路を安全に横断できるよう、車の制動状態に応じた内容をグリルにアニメーション表示するというもの。電動SUV「エンヤクiV」が装備するLEDライト内蔵グリル「クリスタルフェイス(Crystal Face)」を、LEDのテープライトをパネル状に配置したものに交換し、同機能の試験を行っている。
横断歩道に近づく車が停止できる場合、同グリルには歩行者に対し安全に渡れることを示す緑色の矢印と、歩行する人のアニメーションが表示される。停止した車が再び動き出す際には赤色の表示に切り替わり、歩行者に注意を促す。車が停止できないような場合には近づくことへの警告メッセージが表示される。
シュコダはまた、欧州連合(EU)の研究開発促進機関である欧州イノベーション・技術研究所(EIT)が「アーバン・モビリティイニシアチブ」の枠組みで支援する自走式信号ロボット「IPA2X」の開発プロジェクトにも参加している。同ロボットは横断歩道上を行き来し、車が停止したのを確認して青信号を表示することで、特に子供や高齢者、障碍者が道路を安全に横断できるようにする。
シュコダはこれら2つの技術についてイタリアとチェコで試験を実施している。早ければ2025年には実用化したい意向だ。