ドイツ経済ニュース

BayerAG―避妊薬訴訟で敗訴―

独製薬大手Bayer(レバークーゼン)の避妊薬「Yasmin」の後発医薬品を競合企業が米国で販売することを差しとめるために同社が提訴していた係争で、ニューヨークの裁判所は9月末、同社の訴えを退ける判決を下した。Bayer […]

Medigene AG―従業員数を半減―

バイオ企業の独Medigene(マルティンスリート)は9月29日、従業員数を現在の107人から55人に削減する方針を明らかにした。コスト削減に向けて事業モデルの抜本改革を進めたことでスリム化に道が開けた。経営陣は早ければ

Edeka Zentrale AG & CO. KG―中堅スーパー買収―

食品スーパー最大手Edeka(ハンブルク)は9月29日、同業のRatio-Handelgruppeから店舗の大部分を譲り受けることで合意したと発表した。Ratioはニーダーザクセン州とルール地方を中心に事業を展開しており

Zapf

経営難の玩具メーカー独Zapf Creationは4日、同社の債務2,100万ユーロを複数の投資家が肩代わりすることで基本合意したと発表した。これによりZapfの銀行債務は900万ユーロに減少。同社は人形専門メーカーから

Opel

GM傘下の独Opelは4日、ベルギーのアントワープ工場を年末で閉鎖すると発表した。Opelは再編計画の一環で同工場の分離を決定。9月末までに売却先が見つからなければ閉鎖する方針を打ち出していた。2,600人いた従業員のう

Agennix

投資家ディートマール・ホップ氏(ソフト大手SAPの設立者の1人)の投資会社Dieviniがバイオ医薬品開発のAgennixへの出資比率を従来の29%から59%に引き上げ、子会社化した。総額7,600万ユーロの第3者割当増

Novartis

スイスの製薬大手Novartisは5日、新薬開発を2件、中止すると発表した。対象となるのはC型肝炎治療薬「Albinterferon alfa-2b」と抗真菌剤「Mycograb」で、開発中止に伴い2010年第3四半期に

ハンブルク産ワイン、2010年は「永久欠番」に

ハンブルク産のワインと聞いてピンと来る人は相当なワイン通か地元の市民に限られるのではなかろうか。同市はモーゼル、ラインガウなど計13あるドイツの産地には入っていない。13産地の北限は北緯51度のザクセンであり、それよりも

CO2を排出しないエタノール燃料電池を開発

チューリヒ工科大学とイタリア学術会議(CNR)の研究チームが、反応(発電)の過程で二酸化炭素(CO2)を全く排出しない新しいタイプのエタノール燃料電池を開発した。「有機金属燃料電池」(OMFC)と名付けられた同システムは

独乗用車市場底打ち、9月は前年同月比17.8%減に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2010年9月の国内乗用車新車登録台数は前年同月比17.8%減の25万9,748台となり、減少幅はこれまでに比べ大きく縮小した。09年に実施された新車購入補助金の反動に終わりが見え

鉄道利用した送電網拡張を政府が検討

高圧送電網の拡張にドイツ鉄道(DB)のインフラを利用することをドイツ政府が検討している。DBの電車用架線に並行して高圧送電網を敷設するという案で、連邦建設省の報道官によると、「風力電力を輸送する送電網不足の問題解決策とし

繊維強化プラスチック、欧州で生産が拡大

繊維強化プラスチックの生産がドイツを中心に欧州で拡大している。輸送や建設、風力発電分野でガラス繊維強化プラスチック(GFRP)や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の需要が伸びていることが背景にある。独強化プラスチック工

工作機械業界が順調に回復、生産高は今年も減少見通し

独工作機械業界の受注が順調に回復している。上半期の受注高は前年同期から58%(国内51%、国外61%)増加。特に切削加工分野では75%以上拡大した。ドイツ工作機械工業会(VDW)が9月28日、デュッセルドルフで開幕した国

独大型プラント業界、受注底打ちを宣言

ドイツ機械工業連盟(VDMA)の大型プラント部会(AGAB)は5日、受注の減少に歯止めがかかり、下半期からは再び増加に転じるとの見通しを明らかにした。2010年通期では前年並みを確保できるとしている。 \ 一方、09年7

8月機械受注45%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が9月30日発表した2010年8月の業界受注高は前年同月比45%増となり、これまでに引き続き高い成長を保った。ただ、増加幅が60%を超えた5、6月に比べると成長の勢いはやや鈍く、VDMAのエ

産業プラント狙ったマルウエア、感染広がる

シーメンスの産業用インフラシステムを標的とするマルウエア(悪意あるソフトウエア)「Stuxnet」の感染が広がっている。イラン政府当局が先月25日、同国内でコンピューター3万台、サーバー数千台が感染したことを認めたほか、

独大手銀行の利益、景気回復が押し上げ= E&Y調査

独大手銀行の今年上半期の利益は大幅に拡大した。景気の急回復で貸倒引当金の計上額が半減したことが大きい。会計監査大手のアーンスト&ヤング(E&Y)が欧州連合(EU)の財務査定(ストレステスト)に参加した独銀行大手

会計監査大手25社、経済危機の影響で09年は成長鈍化

市場調査会社Luenendonkによると、ドイツの会計監査大手25社の2009年国内売上高は前年比5.4%増の55億ユーロに拡大したものの、前年の2けた増収に比べると伸び率は鈍化。売上全体の80%を占める最大手4社(PW

皮革製品業界の業績回復へ

ドイツの皮革製品・トランク業界で業績が回復に向かい出した。メーカー団体の革製品・樹脂製品全国連盟(BVLK)が9月27日に発表した業界動向によると、加盟企業の2010年1-6月期(上半期)売上高は1億1,600万ユーロで

試用期間の延長、適切な理由があれば可能

新入社員を採用する際に雇用主は通常、試用期間を設定する。試用期間中であれば理由のいかんを問わず雇用契約を解除できるが、期間を過ぎると解雇のハードルが高くなるという事情があるためだ。ドイツでは6カ月とすることが多い。では、

ハルツ4給付金、5ユーロ引き上げで与党合意

独政府与党は26日、求職者基礎保障制度(いわゆる「ハルツ4」)の一般給付金額に新しい算定方式を導入し、大人の給付額を月当たり5ユーロ引き上げ364ユーロとすることで合意した。現行の算定方式に対し連邦憲法裁判所(BVerf

連帯税は合憲=憲法裁

東ドイツ地域の復興支援目的で導入された連帯税を長期にわたって徴収することは憲法に違反するとしてニーダーザクセン州財務裁判所が違憲立法審査を申請していた案件で連邦憲法裁判所は23日、申請を却下したことを明らかにした。同税を

公的健保料率15.5%に引き上げへ、追加保険料は上限枠撤廃

ドイツ政府は22日の閣議で医療保険制度の改正法案を了承した。医療コストの拡大が今後も続くことに対応するのが狙いで、労使が負担する公的健康保険の料率を引き上げるほか、歳入不足の公的健保組合が追加徴収できる保険料の上限枠も撤

電力の8割を再可エネに=長期エネルギー構想

ドイツ政府は28日の閣議で、今後40年間のエネルギー構想を了承した。国内エネルギー・電力消費の大部分を再生可能エネルギーに切り替えていくというのが同構想の目標。再可エネを低価格で安定供給する体制を構築するには時間がかかる

第2四半期の実質賃金、2.3%の大幅上昇に

連邦統計局が22日発表した2010年第2四半期のドイツの賃金上昇率はインフレ率調整後の実質で前年同月比2.3%に達し、2007年の統計開始以来、最大の上げ幅となった。操短の対象となる就労者の数が大幅に減ったことが大きい。

ドイツ企業景況感9月も改善

Ifo経済研究所が24日発表した2010年9月のドイツ企業景況感指数(2000年=100)は前月を0.1ポイント上回る106.8となり、4カ月連続で改善した。今後6カ月の業績見通しを示す期待指数は悪化したものの依然として

ドイツ消費者景況感、2年半ぶりの高水準に

市場調査大手のGfKが28日発表したドイツ消費者景況感指数の2010年10月向け予測値は4.9となり前月の4.3(修正値)から大きく上昇、08年5月以来の高水準に達した。景気回復と雇用情勢の改善、物価の安定を背景に個人消

小売業界が2010年売上予測引き上げ

独小売業中央連盟(HDE)は23日、2010年の業界売上高(自動車販売店、ガソリンスタンド、薬局を除く)を従来予測の前年比横ばいの4,010億ユーロから同1.5%増の4,070億ユーロへと上方修正した。ドイツ経済の回復や

Robert Bosch GmbH―トルコに5億ユーロ投資へ―

自動車部品大手の独Bosch(シュツットガルト)は2010~13年の4年間でトルコに5億ユーロを投資する。生産・輸出・研究開発拠点として同国の重要性が高まっていることに対応する。24日にイスタンブールで開催されたトルコ進

Adam Opel GmbH―新小型車はアイゼナハ工場で生産へ―

米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独Opel(リュッセルスハイム)は23日、新モデル「Junior(開発コード名)」の製造拠点を独アイゼナハ工場に選定したと発表した。同工場に今後9,000万ユーロを投資し、2013年か

Thyssenkrupp AG―イラン事業から全面撤退へ―

鉄鋼系複合企業の独ThyssenKrupp(エッセン)は23日、イランの顧客との新規契約を同日から締結しない方針を明らかにした。ドイツと欧州連合(EU)、米国のイラン制裁に対応。既存のイラン事業についても早急に停止する。

Siemens AG―試薬・検査機器事業でのれん代減損14億ユーロ―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は21日、試薬・検査機器事業で14億ユーロののれん代減損処理を実施すると発表した。中期的な業績計画を達成できない見通しとなったためで、7-9月期(第4四半期)に一括計上する。これに

Unilever N.V.―ヘアケア大手Alberto Culver買収―

英蘭資本の日用品大手Unilever(ロッテルダム、ロンドン)は27日、ヘアケア用品世界3位の米Alberto Culverを現金37億ドルで買収することで両社が合意したと発表した。北米などの当該事業を強化する狙い。取引

Nestle S.A.―医療食子会社を設立へ―

スイスの食品大手Nestle(ヴェヴェイ)は27日、医療食子会社Nestlé Health Science S.A.を2011年1月1日付で設立すると発表した。あわせて同分野の研究機関Nestlé Institute o

Merck KGaA―MS治療薬に欧州医薬品当局が否定的見解―

製薬大手の独Merck(ダルムシュタット)は24日、欧州医薬品審査庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)が同社の多発性硬化症(MS)治療薬「Cladribin」に対し否定的な見解を出したことを明らかにした。欧州連合(EU

Bitburger Brauerei GmbH―ファーストフードでの販売視野に―

独ビール大手のBitburger(ビットブルク)が販売チャンネルをMcDonald’sなどのファーストフード店に拡大することを検討中だ。国内ビール市場は縮小が続いており、現状打破には新機軸を打ち出すことが必要となっている

Deutshe Bahn AG―サービス改善に3.3億ユーロ投資―

鉄道大手のDeutsche Bahn(DB、ベルリン)は23日、乗客サービスの改善に今後5年間で3億3,000万ユーロを投資すると発表した。列車の故障や運休が近年相次いでいることに対応。問題の発生を可能な限り減らすほか、

Krahn Chemie

化学ディストリビューターの独Krahn Chemieはこのほど、東邦テナックスの炭素繊維の販売を開始すると発表した。欧州全域で東邦テナックスの「Tenax」を販売する。 \

資生堂

資生堂のドイツ事業が好調だ。同国と周辺国を担当する独法人Shiseido Deutschland GmbHの2009年度の売上高は前年比10%増の7,150万ユーロに拡大。独市場の成長が2.5~3%にとどまる見通しの今年

Opel

General Motors(GM)の独子会社Opelは来年からチリ市場の開拓を開始、ラテンアメリカ市場への進出を果たす。同国には今後、自前の販売網を構築するとともに、GM現地法人の支援も受けて市場の開拓を進める。Ope

緑の党トリッティン院内総務にケーキの洗礼

最近メキメキと人気を上げている環境政党・緑の党。世論調査では大政党の社会民主党(SPD)と同じ24%の支持率を獲得しており、マスコミは同党のトリッティン院内総務(元環境相)が近い将来、連邦首相(Kanzler)の座を射止

重大な整備不良の車が増加、車齢9年以上では25%以上に

技術監査会社GTUe(シュツットガルト)は14日、整備不良統計を発表した。それによると、2010年上半期に同社が車検を手がけた乗用車で何らかの整備不良が見つかった車両は全体の51.5%で、前年同期に比べ0.5ポイント減少

映像機器見本市Photokina、来場者数で記録更新

世界最大の映像機器関連見本市「Photokina – World of Imaging」が9月21~26日の6日間ケルンで開催された。31回目となった今回の出展者数は前回(2008年)より約300社少ない1,

プリンターへの著作権料賦課、憲法裁が審理差し戻し

プリンターとプロッター(大判プリンター)に対する著作権料賦課の是非をめぐる裁判で、連邦憲法裁判所(BVerfG)はこのほど、著作権保護団体に対し製造元が著作権料を支払う義務はないとする連邦司法裁判所(BGH、最高裁)の判

独北部にCFKの一大研究開発拠点が誕生

ドイツ北部ニーダーザクセン州のシュターデで21日、炭素繊維複合材(CFK)の研究開発センターCFK Nordの開所式が行われた。同センターでは航空機やトラック、鉄道車両に利用されるCFKの製造技術を研究開発、施設を利用す

上部へスクロール