ドイツ電力業界の動き

エコ電力シェアが17%に

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)が2月21日発表した統計によると、2010年の国内総発電量に占めるエコ電力の割合は17%となり前年から1ポイント増大した。発電源の内訳は風力が6.2%、バイオマスが4.7%、水力が3 […]

RWE AG―原発の改良に2億6,000万ユーロ―

独エネルギー大手RWE(エッセン)は今年、ヘッセン州南部で運営するビブリス原発A・B号機のバックフィット(改良)に約2億6,000万ユーロを投資する。地震などへの安全対策を強化し、稼働期間延長に必要な基準を満たす考えだ。

岩塩鉱跡がエコ電力の新たな蓄電池に

エネルギー大手のRWEを中心とするコンソーシアムが「断熱改良型圧縮空気エネルギー貯蔵技術(AA-CAES)」を利用した世界初の発電試験プラントを建設する。余剰電力で空気を圧縮して貯蔵するとともに、従来方式(CAES)では

モロッコにソーラー施設建設へ=デザーテック計画

北アフリカ・中東にソーラー・風力発電設備を設置し電力を現地と欧州に供給する「デザーテック」計画で、推進団体のDIIは10日、モロッコにパイロット施設を建設すると発表した。同計画で発電所の建設が決定したのは今回が初めて。ド

工場排熱をコンテナで回収

工場排熱をコンテナに蓄えて運び暖房・給湯熱源として有効活用するサービスを、ドルトムントの新興企業LaThermが開始した。エコカイロの蓄熱材として利用される酢酸ナトリウムを充填したタンクを排熱源に取り付けて蓄熱するもので

Electricite de France SA―独市場で新たな投資を計画―

独電力3位EnBWからの資本撤退を先ごろ決めた仏国営電力会社Electricite de France(EDF、パリ)が、ドイツ市場で新規投資を計画している。ドイツ事業を担当するピエール・レデラー取締役が独経済紙『ハンデ

風力発電新設が2割減

独風力エネルギー全国連盟(BWE)は1月26日、風力発電タービンの国内新設能力が昨年1,551メガワット(MW)となり、前年から19%減少したと発表した。金融危機の後遺症で建設プロジェクトの資金調達が困難になったほか、設

政府とソーラー業界、助成カットで合意

独連邦環境省と独ソーラー工業連盟(BSW)は20日、ソーラー電力向け助成額(固定買い取り価格)を7月に最大15%引き下げることで合意したと発表した。連邦議会(下院)と連邦参議院(上院)が承認すると成立する。 \ 政府は電

RWE AG―ルーマニアの原発プロジェクトから撤退―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は20日、ルーマニアのチェルナボーダに原子力発電所を建設するプロジェクトから撤退すると発表した。金融危機の余波で事業の経済的な見通しが不透明になったため。仏GdF Suezと西Iber

波力発電への関心高まる

化石燃料や原子力に代わる自然エネルギーとして、波の上下運動を利用した波力発電への関心が高まっている。独エネルギー大手エーオンは昨年11月、英オークニー諸島沖でアテニュエーターと呼ばれるタイプの発電装置2基の試験運転を開始

電力卸市場の競争は正常に機能=連邦カルテル庁

ドイツ連邦カルテル庁はこのほど、「国内の電力卸取引市場では独禁法に違反する行為は見られない」とする調査結果を公表した。2007、08年の卸価格の変動を調査し、市場競争が正常に機能していると結論づけた。また、市場は09年以

二酸化炭素と水から合成ガス生産、太陽熱エネルギー利用で

太陽エネルギーを利用して二酸化炭素(CO2)と水(H2O)から合成ガス(一酸化炭素(CO)と水素(H2)の混合ガス)を生産する技術を、チューリヒ工科大学(ETH)を中心とする国際研究チームが開発した。太陽エネルギーの新た

ブロバン整備でボーダフォンが電力大手と提携

携帯電話サービス会社ボーダフォンと独エネルギー大手RWEは4日、ブロードバンド網整備に向けて協力することで基本合意した。RWEが持つガス・電力インフラ網を使って光ファイバー回線を敷設、コスト上の理由からインフラ整備が遅れ

EADS N.V.―風力発電設備市場に参入―

欧州航空宇宙大手EADSが宇宙部門Astriumを通して風力発電設備市場に本格参入する。Astrium経営陣への取材をもとに12月23日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』が報じたもので、すでに仏エネルギ

Deutsche Boerse AG―エネルギー取引所EEX買収へ―

フランクフルト証券取引所を運営するDeutsche Boerseは12月23日、傘下のオプション取引所Eurexがエネルギー取引所European Energy Exchange(EEX)への出資を拡大すると発表した。州

バッテンフォール、原発2基の経営権を譲渡の方向

独エネルギー大手エーオンとスウェーデンの国営エネルギー会社バッテンフォールは15日、両社がドイツ北部で共同運営している原発2基について、運転再開と運営最適化に向けた手続きを実施することで合意したと発表した。原発事業者は原

Eon AG―伊ガス輸送網を売却―

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)は20日、イタリアのガス輸送網子会社Eon Reteを伊インフラ投資ファンドF2iと仏保険大手Axaからなるコンソーシアムに売却すると発表した。債務圧縮と投資費用捻出に向け20

独エーオン調査妨害への罰金は妥当、欧州裁が欧州委を支持

欧州司法裁判所の一般裁判所は15日、欧州委員会が独エネルギー最大手のエーオンに対し、EU競争法違反関連の調査を妨害したとして、多額の罰金支払いを命じた措置を妥当とする判決を下した。 \ 独エネルギー市場でカルテルを結んで

原発稼働延長が年明け発効へ、大統領が法案に署名

独大統領府は8日、原発の稼働期間延長を柱とする原子力法の改正案にクリスティアン・ヴルフ大統領が署名したと発表した。これにより同改正法案は来年1月1日付で施行される。改正法案に対しては野党が立法手続きに問題があると批判して

Conergy AG―風力発電事業売却―

経営難の太陽電池メーカー独Conergy(ハンブルク)は9日、子会社EPURONが管理する風力発電パーク事業の一部を投資ファンドImpax Asset Managementに売却すると発表した。経営資源をソーラー発電分野

Evonik

化学大手Evonikの取締役会が発電部門Steagの資本51%をノルトライン・ヴェストファーレン州の市営エネルギー公社7社からなるコンソーシアムに売却することを決定したことが13日、明らかになった。取引はEvonikの監

ランダウの地熱発電所、地震の発生源に

独ラインラント・プファルツ州政府は8日、同州ランダウで2009年に発生した地震について、「同地の地熱発電所が地震の発生源になった可能性が高い」とする外部専門家による鑑定結果を明らかにした。州政府は同鑑定結果を受け、今後は

独エネルギー大手EnBWから仏EDFが資本撤退

独バーデン・ヴュルテンベルク(BW)州のシュテファン・マップス首相は6日、同州に本社を置くエネルギー大手EnBWの株式45.01%を仏国営電力会社EDFから買い取ることを明らかにした。EDFはEnBWの買収を目指したもの

旧東独の核廃棄物、ロシア移送を環境相が不許可に

ドイツのノルベルト・レットゲン環境相は6日、旧東ドイツの核廃棄物をロシアに移送する計画を当面許可しないと発表した。輸送先となる露マヤーク再処理工場の安全性に疑問を持っているためで、懸念が払しょくされるまでは許可できないと

Eon

エネルギー大手の独Eonは1日、ロシアのガス大手Gazpromの株式3.5%を放出すると発表した。ロシアの国営銀行VEBに2.7%を譲渡することで合意、残り0.8%はすでに市場で売却した。売却収入は34億ユーロで、含み益

RWE

エネルギー大手の独RWEは3日、ドイツ国内のガスパイプライン4,100キロを管理・運営する子会社Thyssengas GmbHを豪投資銀行Macquarie傘下の投資ファンドに売却すると発表した。取引金額は非公開。ロイタ

CO2分離でパイロット施設稼働、低コストと循環利用が特徴

火力発電所から排出される二酸化炭素(CO2)を低コスト・省エネルギーで分離・回収する2つの新技術を投入したパイロット施設が11月からダルムシュタットで稼働を開始した。1つは石灰を利用したCO2分離、もう1つは酸化金属から

EnBWがケニアでCDM事業検討

エネルギー大手EnBW(カールスルーエ)がケニアでエコ発電事業を実施することを検討している。同社の広報担当者が経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにしたところによると、主に風力発電事業を視野に入れており、すでに関係機関と

原発稼働延長、連邦参議院が承認

独16州政府の代表で構成される連邦参議院(上院)は11月26日、原発の稼働期間延長を柱とする原子力法改正案を連邦レベルの与党であるキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が主導する州の賛成多数で承認した。同法案は連邦議

Eon AG―Gazprom株放出か―

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)がロシアの国営天然ガス大手Gazpromの株式を売却することを検討しているもようだ。露日刊紙『コメルサント』が報じた。関係各社はコメントを控えている。 \ Eonは1998年1

ぼた山をエコ電力の蓄電池に

独電力大手RWEと石炭大手RAGは11月23日、風力揚水発電所を建設することで基本合意した。同発電所は風力発電による電力を利用して揚水し、電力需要が大きくなる時間帯に水力で発電するというもので、風力電力の蓄電池として機能

Eon AG―ベトナムで事業開始―

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)は19日、ベトナムでクリーン開発メカニズム(CDM)事業を開始したと発表した。首都ハノイ近郊のナムソンごみ処理場から排出されるメタンガスを提携先の仏プロジェクト会社Bioner

東アフリカはソーラー産業の有望な投資先

国際技術協力事業団を手がけるドイツの国営会社GTZはこのほど、東アフリカが今後魅力的な再生可能エネルギーの市場になるとの調査報告書を発表した。ここ数年で目覚しい経済発展を遂げたエチオピア、ケニア、ルアンダ、タンザニア、ウ

Eon AG―欧州外市場の開拓強化へ―

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)は10日、収益力の強化に向けた新しい事業戦略を発表した。急速な成長が期待できる欧州域外の事業を大幅に増強するほか、市場環境の変化に対応して事業構造をスリム化することが柱。これに

旧東独の核廃棄物、ロシアに移送の方向

旧東ドイツの核廃棄物をロシアに移送する方向で、ドイツとロシアが交渉しているもようだ。9日付『南ドイツ新聞(SZ)』が政府関係者などへの取材をもとに報じたもので、交渉は今月中にもまとまる見通しという。 \ 輸送対象となるの

非在来型天然ガスの探査、エクソンなどが独で実施へ

独北西部のノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州はこのほど、米石油大手エクソンモービルとオーストラリア、カナダ、ドイツの企業計10社が同州で計画している非在来型天然ガスの探査事業にゴーサインを出した。エクソンモービ

原発稼働期間延長、連邦議会が可決

独連邦議会(下院)は10月28日、原発の稼働期間延長を柱とする原子力法改正案を与党3党の賛成多数で可決した。政府は同法案を州の代表で構成される連邦参議院(上院)の議決なしに成立させる方針。これに対し野党3党は、原発稼働延

Eon AG―南欧事業で減損26億ユーロ―

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)は10月27日、スペイン、イタリア、フランスの南欧3カ国で総額26億ユーロの減損処理を実施することを明らかにした。燃料・電力価格の推移や3国の電力需要低迷を受け、2008年に西

電力料金、来年は最大10%上昇か

ドイツの電力料金は来年、最大で10%上昇するもようだ。再生可能エネルギーの助成金負担総額が70%上昇するため、電力料金の値上げが避けられなくなる。値上げの予告は11月第1週中にも始まると予想されている。 \ 再生可能エネ

独エーオン、ロシアのJI事業が承認

独エネルギー最大手エーオンは18日、ロシアでの京都議定書に基づく共同実施(JI)事業で国連から承認を受けたと発表した。同社がロシアのJI事業で承認を受けたのは今回が初めて。 \ JIは京都議定書に規定される柔軟性措置の一

Tchibo

大手コーヒーチェーンのTchiboが本社所在地ハンブルクの店舗で25日から再生可能電力の販売を開始した。電力はノルウェーで水力発電されたもので、エコ研究所や消費者センターの認証を受けている。価格は地元の標準的な電力料金体

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エネルギー独最大手のエーオンは21日、独電力市場に関する調査レポートを発表し、同社が業界2位のRWEとともに市場を寡占しているとの批判に反論した。独市場の勢力図はここ数年間で大きく変化していると指摘、2社による寡占という

OJSC Rosneft Oil Company―独製油大手に50%出資―

ロシアの石油最大手Rosneft(モスクワ)は15日、独製油大手Ruhr Oelの資本50%をベネズエラ国営の石油会社Petróleos de Venezuela S.A.(PDVSA)から16億ドルで取得することで合意

EnBW AG―顧客企業にCO2排出枠売却サービスを提供―

独エネルギー大手EnBW(カールスルーエ)はガス暖房設備を最新型に交換した顧客企業に、二酸化炭素(CO2)排出枠売却サービスを提供する。企業は最新ガス暖房でCO2排出量を最大40%減らせうえ、CO2排出枠を売却して利益を

消費者の再可エネ助成負担、来年は大幅増に

EnBWなどの送電事業者は15日、再生可能エネルギー電力向け助成負担額が現行のキロワット時(kWh)当たり2.047セントから2011年には同3.53セントへと上昇するとの試算を明らかにした。太陽電池を中心に発電設備の設

一般世帯の光熱消費量、05~09年で実質6.7%減少

ドイツ連邦統計局が18日発表した国内世帯の昨年の光熱消費量は気温の変化を除いた実質で6,560億キロワット時(kWh)となり、2005年比で6.7%、00年比では13.9%減少した。住宅の断熱効果や省エネ技術の向上のほか

ガスパイプライン計画ナブッコが遅延の見通し

カスピ海地域の天然ガスを、ロシアを迂回して欧州に輸送する「ナブッコ」プロジェクトが足踏み状態に陥っている。天然ガス供給予定国との契約締結が遅れているためで、プロジェクトを実施するかどうかの最終決定は当初予定の今年から来年

エコ電力増加で送電網3,500キロメートルの新設が必要に

政府系の再生可能エネルギー研究促進機関Denaによると、風力発電や太陽光発電の拡大に対応するため、ドイツでは今後10~15年の間に最大3,500キロメートルの高圧送電網を新設する必要がある。総工費は約60億ユーロに上る見

家庭用電力料金2.1%上昇 再可エネが負担に

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)はこのほど、今年上半期の家庭用電力料金が前年同期から2.1%上昇したと発表した。年間消費量が3,500キロワット時(kWh)の親子3人の標準世帯の電力料金は月69.1ユーロ。太陽光発

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