トルコがベトナム、シンガポールと経済関係強化へ、

2017/08/30発行 No.1030号

記事分類:総合 - 東欧経済ニュース

トルコのユルドゥルム首相は23日、訪問先のベトナムでグエン・スアン・フック首相と会談し、両国の貿易高を2020年までに現在の2倍の40億米ドルに拡大することで合意した。訪問にはトルコの企業関係者も多数同行した。

トルコからベトナムへの輸出高が昨年2億3,500万ドルにとどまったのに対し、ベトナムからの輸入高は17億3,000万ドルに上った。トルコは今回の合意を、ベトナムを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との関係拡大の足がかりとする意向だ。一方、欧州市場への輸出拡大を目指すASEAN各国にとってトルコは玄関口にあたることから、両国の関係強化は地域全体の成長につながると期待されている。

両国はまた、輸出加工区(EPZ)と経済特区(SEZ)を設立することを取り決めた。

このほか、防衛分野で協力することでも合意した。ベトナムは南シナ海問題を巡って中国の圧力を受けており、防衛力の刷新に努めている。従来は主にロシアから兵器供与を受けていたが、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコとも関係を深めて調達先の多様化を図る考えとみられる。

■シンガポールとも貿易拡大へ

これに先立ちトルコのゼイベクチ経済相は、10月1日に発効するシンガポールとの自由貿易協定(FTA)を受け、2018年末までに同国との貿易額を倍増させる意向を明らかにした。同国とシンガポールとの昨年の貿易額は、トルコの輸出が4億1,800万ドル、輸入が3億6,300万ドル。両国のFTAは2015年に合意が成立した。

先ごろ開催されたトルコ-シンガポール・ビジネスフォーラムに出席した同経済相は、同FTAはモノの生産や販売、サービス投資及び政府調達等において重要な意味を持つと述べると共に、トルコ企業が同国をASEAN諸国への投資の橋頭堡と捉えているとの見方を示し、両国の産業界の協力に期待を示した。

トルコのシンガポールへの輸出額は増加傾向にあり、今年上半期の輸出額は4億3,400万ドルに達した。輸入額は1億7,750万ドルだった。

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