新車購入者の高齢化進む、15年は平均53歳に

ドイツの新車購入者の平均年齢は昨年(2015年)53.0歳となり、過去最高を更新した。社会の高齢化が反映された格好で、20年前の46.1歳から15%上昇している(ドイツの平均年齢は44.3歳)。デュースブルク・エッセン大学自動車研究センター(CAR)のデータをもとに日刊紙『ヴェルト』が報じた。

CARは24ブランドを対象に調査を実施した。11月までの新車登録統計をベースにしている。それによると、購入者の平均年齢が最も高いのはスバルで57.4歳に上った。2位はレクサス(56.9歳)、3位はホンダ(55.9歳)と日本車が上位を占めている(表を参照)。

ドイツ車も平均年齢が全体的に高く、ポルシェ、メルセデス、オペル、フォルクスワーゲン(VW)も全体の平均(53歳)を上回った。

スズキは24ブランドのなかで唯一、平均年齢が低下した。若年向けの広告を展開していることなどがプラスに働いたもようだ。

新車購入者の平均年齢は一般的に高級ブランドで高くなる傾向がある。購買力が全体的に低い若年層には手が届きにくいためだ。

ただ、平均年齢は日本やドイツの量販ブランドでも高い。これについてヴェルト紙は、SUVの多いブランドで同年齢が高いことを指摘。SUVは他の部門の同等の車両に比べて高額でありこれが購入者の年齢を押し上げているとの見方を示した。SUV購入者の平均年齢は55.2歳で、その39.3%は60歳以上が占めるという。

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