電機業界輸出高、10月は過去最高の154億ユーロに

独電気電子工業会(ZVEI)が12月21日発表した独電機製品の10月の輸出高は前年同月比4.2%増の154億ユーロとなり、前月に記録した過去最高を更新した。最大の輸出先である米国向けなどが好調だった。1~10月の累計は前年同期比6.9%増の1,441億ユーロと伸び率が大きい。

ユーロ圏向けの10月の輸出高は前年同月比4.0%増の50億ユーロだった。伸び率が最も大きかったのはスロバキア向けで11.5%増の2億1,900万ユーロを記録。これにアイルランド(10.7%増の1億ユーロ)、イタリア(9.9%増の7億2,600万ユーロ)、スペイン(8.9%増の5億2,000万ユーロ)、ポルトガル(8.6%増の1億1,500万ユーロ)が続いた。ユーロ圏最大の輸出先であるフランスは3.3%増の11億ユーロだった。

ユーロ圏外向けは104億ユーロで、前年同月を4.3%上回った。米国向けはユーロ安の効果もあり8.1%増の14億ユーロに拡大。スウェーデン(50.7%増の5億100万ユーロ)、チェコ(22.1%増の6億3,600万ユーロ)、ルーマニア(19.0%増の2億6,300万ユーロ)、インド(17.5%増の1億6,400万ユーロ)、ポーランド(16.9%増の7億8,500万ユーロ)、トルコ(12.4%増の2億5,900万ユーロ)向けは2ケタ台の伸び率となった。中国向けは11.3%減の12億ユーロとなり、3カ月連続で落ち込んだ。経済が低迷するロシア(26.0%減の2億5,900万ユーロ)、ブラジル(23.8%減の9,100万ユーロ)向けも振るわなかった。

10月の電気製品輸入高は8.8%増の147億ユーロで、伸び率は輸入の2倍以上に達した。1~10月の累計は前年同期比12.1%増の1,327億ユーロだった。

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