独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は6日、米ラスベガスで同日開幕した世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」でミニバンタイプの電気自動車のコンセプトカー「BUDD‐e」を世界初公開した。1回のフル充電による航続距離はNEDC(新欧州ドライビングサイクル)方式で最大533キロメートルと、VWは長距離走行に対応した新たなタイプの電気自動車を開発したと強調する。
「BUDD‐e」はVWの電気駆動車向けプラットフォーム(MEB)をベースとする。システム出力は235kW(317PS)。充電池は床下に配置し、広い車内空間を確保した。この充電池は約30分で容量の最大80%を充電できるという。
VWはCESでこのほか、9.2インチの大型ディスプレーを採用した次世代のインフォテイメントシステム「eゴルフ・タッチ」を披露した。モジュール式インフォテイメント・プラットフォーム(MIB)の開発をさらに進めたもので、ジェスチャーによる操作を特徴としている。