電機大手の米ゼネラル・エレクトリック(GE)は13日、欧州の従業員6,500人を今後2年で削減すると発表した。仏アルストムの重電部門買収に伴う措置で、GEに移籍したアルストム従業員(6万5,000人)の10%が対象となる。
ドイツでは1万1,000人のうち最大1,700人が整理される。同社はガスタービンコンバインドサイクル発電の需要が大幅に減少していることから、同分野での人員削減は避けられないとの立場を示した。マンハイム、ヴィースバーデン、シュツットガルト、ベクスバッハの4拠点を中心にドイツでの人員整理を進める。スイスでも最大1,300人を削減する。
フランスでは管理部門を中心に765人を整理する。同国の雇用規模を3年以内に1,000人拡大するとした買収の際の確約は順守するとしている。
GEは2014年6月、アルストムの重電部門を買収することで合意した。これに対し競合の独シーメンスが三菱重工と組んで対抗買収に乗り出したが、GEは買収条件を改善。仏政府の支持も取り付け、買収に成功した。買収後5年でコストを約30億ドル圧縮するとしている。