トルコの空港運営大手TAVが、フィリピン、セルビア市場参入を狙っている。2月に両国の空港の運営権獲得に向けた交渉が始まる見通しで、資本参加という選択肢もあるという。ブルームバーグが12日、消息筋の情報として伝えた。
TAVはすでにフィリピンで、5つの地方空港の運営権入札に同社の筆頭株主の仏パリ空港(ADP)および投資会社メトロパシフィック(MPIC)と合同で応札。契約先候補5社に選ばれている。一方、セルビアでは、政府がベオグラード空港の長期的な運営委託について専門家に助言を求めたとされる。
TAVはイスタンブールのアタテュルク空港を始めマケドニア、チュニジア、グルジアなど欧州13都市で空港を運営するほか、欧州、中東、アフリカなど約70の空港で免税店、ITサービスなどを展開する。昨年11月にはサウジアラビアで航空機整備会社の合弁プロジェクトを発表するなど、国際事業拡大に意欲的だ。