独最大手銀行のドイツ銀行は20日夜、2015年12月通期の純損失が約67億ユーロとなり過去最高を更新するとの見通しを明らかにした。通期赤字の計上は戦後2度目で、前回の08年12月期(39億ユーロ)を大幅に上回る。巨額の評価損と訴訟関連の引当金、リストラ費用の計上が響く。
同行は15年7-9月期(第3四半期)に純損失60億2,400万ユーロを計上した。評価損と訴訟関連の引当金、計76億ユーロ計上したことで赤字幅が膨らんだ格好。
10-12月期(第4四半期)も訴訟関連で約12億ユーロ、リストラと退職一時金で8億ユーロ、個人顧客部門で用いるソフトウエアの減損で1億ユーロを計上。純損失は約21億ユーロに上る見通しだ。
ドイツ銀は12月通期と第4四半期の暫定決算を28日に公表する予定。