自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは25日、工業用ファスナー事業を工業製品大手の米イリノイ・ツール・ワークス(ITW)に約4億5,000万ドルで売却すると発表した。中核事業でなくなったため、放出する。上半期中の売却手続き終了を見込む。
ZFの工業用ファスナー事業は西南ドイツのエンケンバッハに統括拠点を置き、世界9カ国で計13拠点を展開。欧州、アジア、北米の自動車メーカーに製品を供給している。従業員数は3,500人。
同事業は利益を計上しているものの、ZFは経営資源を安全技術、自動運転などの分野に絞り込む方針のため、売却に踏み切った。