ポーランド経済の成長加速、2015年成長率3.6%に

ポーランド中央統計局(GUS)が26日発表した2015年の国内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで3.6%増加し、上げ幅は前年を0.3ポイント上回った。内需が3.4%拡大して成長をけん引した。政府は今年、3.8%の伸びを予測している。

GUSのドゥモホフスカ副局長は記者会見で、内需拡大が成長につながったとの見方を示した。特に個人消費の伸び率が前年比0.5ポイント増の3.1%に達し、全体に貢献した。一方、設備投資は同3.7ポイント減の6.1%増にとどまった。データは未公表だが、前年に足を引っ張った純輸出は、GDPを0.3ポイント伸ばすのに貢献した。

今年もインフレ圧力は小さく、経済の好調が続く予想だ。バンク・ザホドニWBK(BZ WBK)のエコノミスト、ピョートル・ビエルスキ氏は、政府の子持ち家庭支援策(500+)などが消費を後押しすると分析する。また、主要輸出先のドイツ経済が成長する見通しなのに加え、通貨ズロチの為替相場が下がっていることから、輸出の伸びも期待できるという。

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