自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)が1月27日発表した2015年12月期暫定決算の売上高は前期比9.9%増の706億ユーロとなり、初めて700億ユーロを突破した。主力の自動車部品部門が12%増の417億ユーロと好調で、全体をけん引。エネルギー・建築関連技術(11%増の51億ユーロ)と消費財部門(9.3%増の172億ユーロ)も大きく伸びた。産業技術部門は市場の低迷が響いて1.7%減の66億ユーロに後退した。
営業利益(EBIT、調整済み)は45億ユーロで、前期の37億ユーロから約18%増加。売上高営業利益率は5.8%から6.5%に上昇した。
売上高を地域別でみると、北米が24%増の126億ユーロへと大きく拡大。アジア太平洋(16%増の191億ユーロ)も2ケタ台の伸びを記録した。足元の欧州は4.2%増の375億ユーロ。南米はブラジル経済の不振などを受けて13%減の14億ユーロと振るわなかった。
16年12月期は利益と売上高営業利益率で15年12月期実績を上回るとみている。